企業向け・視覚障害者雇用実践講座
AI時代に、視覚障害者の業務の幅をどう広げるか
軽作業や議事録作成がAIに置き換わりつつある今、視覚障害のある社員が、事務職・技術職・企画職・クリエイティブ職・管理職候補として活躍するために、職場では何ができるのかを考えるオンライン講座です。
この講座は、2日間の受講を予定しています。
1日目は、スクリーンリーダーを使った業務の現状と課題を共有します。
2日目は、AIだけでは補いきれない業務について、どのような工夫や支援があれば取り組めるようになるのかを検討します。
この講座は、次の3者で一緒に参加することをおすすめします。
視覚障害のある社員
実際に業務を担当する当事者
上司・管理職
業務を任せ、育成する立場の方
人事部門
受け入れや制度を検討する方
With Blindでは、昨年から生成AIの基礎講座、応用講座、AIを利用しながらキャリア形成について考える講座などを開催し、多くの方に受講いただいてきました。
その中で、視覚障害のある方がAIをどのように活用できるのか、どのような業務で力を発揮できるのか、また職場側にはどのような理解や支援が必要なのかについて、実践的なノウハウを蓄積してきました。
今回の講座では、業務を実際に担当する視覚障害当事者だけでなく、
その業務をマネジメントする上司、視覚障害者の受け入れや人事制度を検討する人事部門の方にも参加いただくことで、
より視覚障害者の職域と活躍を拡大させるお手伝いができればと考えています。
なお、講座後に具体的な個別相談や個別支援を希望される場合は、別途打ち合わせの機会を設けることが可能です。
企業やご本人の状況に応じて、必要な支援内容を一緒に整理します。
主催法人について
一般社団法人With Blindとは
一般社団法人With Blindは、視覚障害や「見ること」に困難のある人が、学び、仕事、外出、情報へのアクセスを通じて、
自分らしく社会参加できることを目指して活動している法人です。
視覚障害のある当事者やその家族、支援者、企業、教育関係者などと連携しながら、
視覚障害のある人の可能性を広げるための学習支援、福祉サービス、情報発信、キャリア支援に取り組んでいます。
オンラインスクール
視覚障害のある子どもから大人までを対象に、学習支援、英語、パソコン・スマートフォン、AI活用、キャリア形成などの講座を提供しています。
福祉サービス
同行援護、居宅介護、重度障害者等就労支援などを通じて、視覚障害のある人の外出、生活、就労場面での参加を支えています。
情報発信・企業連携
ブログやインタビュー記事を通じて、視覚障害のある人の働き方、学び、生活、職場での工夫を発信し、企業や社会の理解促進に取り組んでいます。
なぜWith Blindがこの講座を実施するのか
With Blindは、視覚障害当事者の学びや働き方を支援する中で、
「本人ができること」と「職場側が想像していること」の間にあるギャップに向き合ってきました。
本講座では、当事者の実感と企業現場で必要となる業務設計の視点をつなぎ、
視覚障害のある社員が、AI時代により幅広い職域で力を発揮できるようになることを目指しています。
3分でわかる講座の要点
AI時代の障害者雇用
軽作業や議事録作成がAIに置き換わりつつある中で、視覚障害のある社員の新しい職域を考えます。
本人・上司・人事で参加
当事者だけでなく、マネジメントする上司や人事部門も一緒に参加し、職場で実践できる形を検討します。
2日間で具体的に考える
1日目で現状と課題を共有し、2日目でAIだけでは難しい業務への工夫や支援を検討します。
このような課題はありませんか?
定型業務がAIで変わり始めている
軽作業、議事録作成、データ入力、確認作業などは、AIの登場によって大きく変わろうとしています。
障害者雇用の活躍が課題になっている
障害者雇用率の引き上げにより、採用だけでなく、定着・育成・活躍の仕組みづくりが重要になっています。
人材不足の中で職域拡大が必要
人材不足も重なり、障害のある社員が力を発揮できる業務をどう設計するかが企業のテーマになっています。
これから必要なのは「できる業務を探す」だけではありません
これまでの障害者雇用では、すでにある業務の中から「任せられる業務」を探すことが多くありました。
しかしAI時代には、業務そのものが変化していきます。
だからこそ、これからは「何を任せるか」だけではなく、
どのように業務を設計し、どのような支援を組み合わせれば、その人の力を発揮できるのかを考える必要があります。
この講座でできること
できることを見える化する
スクリーンリーダーを使って、視覚障害のある方がどこまでパソコン業務に取り組めているのかを確認します。
AIで補える業務を整理する
情報整理、文章作成、業務設計、企画、ツール作成など、AIで広がる可能性を考えます。
個別支援につなげる
講座後に具体的な支援が必要な場合は、別途打ち合わせの機会を設け、職場に合った支援内容を検討できます。
参加をおすすめする方
視覚障害のある社員
- 事務職として、文書作成、調整、情報整理などを行っている方
- 技術職として、設計、開発、検証、情報整理などに関わっている方
- 業務の企画、設計、調整、改善に関わっている方
- 広報、企画、制作、情報発信など、クリエイティブな職種での活躍を期待されている方
- 今後、リーダー職や管理職への昇進を期待されている方
企業側の方
- 視覚障害のある社員の上司、同僚、業務指示を行う立場の方
- 視覚障害者の受け入れや人事制度を検討している人事部門の方
- 障害者雇用の定着や職域拡大に取り組んでいる方
- 今後、視覚障害のある方の採用や活躍推進を検討している企業の担当者
申込前に確認したいこと
参加費
38,500円(税込)/1組
開催形式
オンライン・2日間受講
各回13:00〜14:30
参加単位
本人+上司・人事担当者などの同伴参加を推奨
個別相談や個別支援については、講座とは別に打ち合わせの機会を設けることが可能です。
講座の全体像
スクリーンリーダーで
今どこまで業務ができるか
視覚障害のある当事者が、スクリーンリーダーを使って現在どのようにパソコン業務を行っているのかを紹介します。
AIだけでは補いきれない業務を
どう工夫するか
AIで補えること、AIだけでは難しいことを切り分け、支援技術や業務フローの工夫を検討します。
詳しい講座内容
第1回:スクリーンリーダーで、今どこまで業務ができているかを知る
第1回では、視覚障害のある当事者がスクリーンリーダーを使い、
現在どのようにパソコン業務を行っているのかを紹介します。
できていること、時間がかかること、周囲の理解や支援があると進めやすいことを整理し、
職場側が業務設計を考えるための土台を作ります。
扱う内容
- スクリーンリーダーを使った実際の業務の進め方
- 文書作成、メール、情報検索、資料確認などでできていること
- 表、画像、PDF、社内システムなどで困りやすい場面
- 本人が感じている課題と、職場側が想像しやすい課題の違い
- AIや人的支援があることで広がる可能性
- 本人・上司・人事担当者が一緒に確認しておきたいポイント
第2回:AIだけでは補いきれない業務を、どう工夫すればできるようになるかを考える
第2回では、AIがあっても補いきれないような業務について、
どのように工夫すれば視覚障害のある社員が取り組めるようになるのかを検討します。
ここで扱うのは、専門的なプログラミング講座ではありません。
詳しいプログラミングの知識がなくても参加できます。
鈴木淳也が、AIやソフトウェア開発の考え方を使いながら、
既存のツールだけでは解決しにくい課題をどのように分解し、別の方法で乗り越えられるのかを紹介します。
扱う内容
- 第1回で見えた業務上の課題の整理
- AIで補いやすい業務と、AIだけでは補いきれない業務の切り分け
- 業務を分解して、できる部分・支援が必要な部分を見つける考え方
- 既存ツールが使いにくい場合の代替手段の考え方
- AIや簡単なソフトウェア開発を活用した業務改善の考え方
- 企画、設計、調整、クリエイティブな業務に関わるための工夫
- 管理職候補として、業務を把握し、判断し、周囲と連携するための支援の考え方
説明担当・講師紹介
鈴木 淳也
オンラインスクールWith Blind 講師
全盲。博士(工学)。
国内大手メーカーにて、アクセシビリティとオーディオ技術の研究開発に従事しています。
長年、音声インターフェース、空間音響、アクセシブルデザインの研究を進め、
企業での30年以上の開発経験と、視覚障害当事者としての知見をもとに、
技術、働き方、自己表現について実践的な学びを提供しています。
本講座では、AIやソフトウェア開発の考え方を活用し、
視覚障害のある社員が、事務職・技術職・企画職・クリエイティブ職として業務の幅を広げるための視点を紹介します。
With Blind担当者
視覚障害当事者の学び・働き方・社会参加を支える実践者
With Blindでは、視覚障害のある方に向けた生成AI講座、キャリア形成講座、学習支援、情報発信などを通じて、
当事者が社会の中で力を発揮するための実践的な支援に取り組んできました。
本講座では、これまでの講座や相談対応を通じて蓄積してきた、
当事者の思い、当事者にできること、能力を伸ばすために必要な支援について説明します。
また、企業とご本人の状況に応じて、必要な支援内容や外部支援団体との連携についても一緒に検討します。
この講座で持ち帰れること
本人にとって
- 自分の業務上の課題を整理できる
- AIで補えること、補いきれないことを理解できる
- 職場に相談すべき支援や工夫を考えられる
上司にとって
- 任せられる業務の幅を具体的に考えられる
- 本人の困りごとを業務設計の視点で理解できる
- 管理職候補として育てるための支援を検討できる
人事部門にとって
- 受け入れ時に必要な配慮を整理できる
- 人事制度や評価の観点から職域拡大を考えられる
- 必要に応じて支援団体や専門機関との連携を検討できる
ご本人のみの参加も可能です
視覚障害のある方ご本人のみのお申し込みも可能です。
ただし、本講座は職場での実践を目的としているため、
可能であれば上司、人事担当者、業務設計に関わる方との同伴参加をおすすめします。
ご本人のみでお申し込みいただいた場合でも、すぐにお断りすることはありません。
必要に応じて、職場の方にも一緒に参加いただけないかをご相談させていただきます。
開催概要
日程・参加費・定員
開催候補日
すべて2026年9月の水曜日、13:00〜14:30で開催予定です。
2日間の受講を前提として、申込フォームにて参加可能な候補日を入力してください。
第1候補
- 第1回:2026年9月9日(水)13:00〜14:30
- 第2回:2026年9月16日(水)13:00〜14:30
第2候補
- 第1回:2026年9月16日(水)13:00〜14:30
- 第2回:2026年9月30日(水)13:00〜14:30
開催形式
オンラインで実施します。
定員
定員は各候補日5組です。
最低催行組数は3組です。
受講料
参加費:38,500円(税込)/1組
1組は、視覚障害のある方ご本人と、上司・人事担当者・業務設計に関わる方の参加を基本とします。
ご本人のみで参加を希望される場合もお申し込みいただけます。
ただし、講座の目的を踏まえ、可能であれば上司や人事担当者の方にも参加いただくようお願いする場合があります。
個別相談・個別支援について
本講座は2日間の受講を予定しています。
講座後に、個別相談や個別支援を希望される場合は、別途打ち合わせの機会を設けることが可能です。
企業の業務内容、ご本人の状況、使用しているシステム、必要な支援内容などを確認しながら、
職場とご本人に合った進め方を一緒に検討します。
お支払い方法
お支払い方法は、銀行振込または請求書払いをお選びいただけます。
銀行振込を選択された方には、開催確定後、2026年7月30日に振込先情報をメールでお送りします。
振込期限は2026年8月7日23時59分までです。
請求書払いを選択された方には、開催確定後、請求書送付に関するご案内をお送りします。
お申し込みまでの流れ
参加者を決める
視覚障害のある方ご本人に加え、上司・人事担当者・業務設計に関わる方の参加をおすすめします。
2日間の日程を選ぶ
2026年9月の水曜日13:00〜14:30の候補日から、2日間参加できる日程を選択してください。
フォームから申し込む
申込フォームに必要事項を入力してください。
開催可否は2026年7月30日予定でご連絡します。
よくある質問
Q. 講座は1日だけでも参加できますか?
本講座は、2日間の受講を予定しています。
1日目で現状と課題を共有し、2日目でAIや支援技術を活用した工夫を検討する構成のため、原則として2日間の参加をおすすめします。
Q. 個別相談や個別支援もお願いできますか?
はい、可能です。
個別相談や個別支援については、講座とは別に打ち合わせの機会を設けることができます。
企業の業務内容、ご本人の状況、必要な支援内容を確認しながら、具体的な進め方を検討します。
Q. 視覚障害のある本人だけでも申し込めますか?
はい、お申し込みいただけます。
ただし、職場での実践につなげるため、可能であれば上司、人事担当者、業務設計に関わる方との同伴参加をおすすめします。
Q. 事務職以外でも参加できますか?
はい、参加できます。
事務職だけでなく、技術職、企画職、調整業務を行う方、クリエイティブな職種での活躍を期待されている方、管理職候補の方にも役立つ内容です。
Q. プログラミングの知識がなくても参加できますか?
はい、参加できます。
第2回ではAIやソフトウェア開発の考え方を扱いますが、詳しいプログラミングの知識は不要です。
業務上の課題をどう分解し、AIや支援技術を使ってどう工夫できるかを理解することを重視します。
Q. 人事担当者ではなく、直属の上司や同僚でも参加できますか?
はい、参加できます。
実際に業務指示を行う上司、チームメンバー、情報システム担当者、障害者雇用の担当者などの参加を歓迎します。
Q. 社内の機密情報を扱う業務でもAIを使えますか?
AIの利用可否は、各企業の情報管理ルールやセキュリティポリシーに従う必要があります。
本講座では、機密情報や個人情報を安易に外部AIへ入力することを推奨するものではありません。
注意事項
- 本講座は、2日間の受講を予定しています。
- 個別相談や個別支援を希望される場合は、講座とは別に打ち合わせの機会を設けることが可能です。
- 本講座では、実際のデモや具体例を交えながら進行します。
- 当日の通信環境、使用するAIサービスの状況、AIの性能や出力内容によっては、動作が不安定になったり、想定どおりに進まない場合があります。
- AIサービスや各種アプリケーションの仕様は変更されることがあります。
- 社内情報、個人情報、顧客情報、営業秘密などを外部AIへ入力する場合は、必ず所属先のルールに従ってください。
- 本講座は、特定のAIサービス、ソフトウェア、支援機器の導入を保証するものではありません。
お申し込み
参加を希望される方は、申込フォームから参加可能な候補日を入力してください。
視覚障害のある方ご本人、上司、人事担当者、業務設計に関わる方など、参加予定者の情報をご入力ください。
回答締切:2026年7月25日
開催可否のご連絡:2026年7月30日予定
最後に
AIの登場により、軽作業や議事録作成などの定型業務は大きく変わろうとしています。
だからこそ、視覚障害のある社員の活躍を考えるうえでは、これまで以上に「その人の力をどう伸ばすか」「どの業務で力を発揮できるか」を考えることが重要です。
視覚障害があるから、できる業務が限られる。
そう考える前に、どの技術を使い、どのような支援を組み合わせ、どのように業務を設計すれば可能性が広がるのかを一緒に考えてみませんか。
With Blindは、視覚障害当事者の思いと、これまでの講座で培ってきたノウハウをもとに、
ご本人と職場の双方に合った支援の形を一緒に考えていきます。
